冬のエアコン暖房で気を付けたいことを解説!

名古屋のエアコン専門会社、株式会社トータル・ワン オンライン担当の古橋です。

2021年ももうすぐ冬。
これからストーブやこたつ、ガスファンヒーターなどを使われる方も多いと思いますが、エアコンも、冷房機能のみのモデルでなければ、冬場でも大活躍してくれますよ!

今回は、冬場のエアコンを効率よく、安心して使う方法を紹介していきますね!

エアコン暖房をうまく使うには?

エアコン暖房は寒い、という声をよくお聞きしますが、ちょっとしたコツや工夫で、効き目が上がる場合があります。寒さに弱い・・ という方には特に朗報ですので、ぜひ試してみてください!

温度と運転モードを見直す!

特に季節の変わり目は設定にご注意

基本的なことですが、暖房温度の設定を見直してみましょう。気づかないうちに設定温度が下がっていた、というのは、実はよくあること。例えばリモコンの落下の拍子や、お子様が気づかぬうちに触っていた、ペットの思わぬイタズラなど、予想できない要因もありますね。

そして、実は本当によくあるのが、暖房だと思っていたら、冷房や除湿のスイッチを押してしまっていた、というケース。リモコンには、「冷房」「暖房」「除湿」「送風」などのキーがありますが、意外と文字を確認せずに、場所や感覚で覚えているのではないでしょうか?

特に、久しぶりに暖房スイッチを押す場合は、夏からの思い込みで、冷房スイッチを押してしまっていることもあります。
どうも寒い、と思ったら、エアコンの温度と運転モードを確認してみましょう。

ドアや窓は閉まっている?

エアコンは、畳数によって効き目が変わってきます、

例えば、12畳のリビングにある12畳用のエアコン。リビングだけなら畳数が適しているので、快適な温度になりますが、6畳の隣の部屋のドアを全開にすると機能が追いつきません。それどころか、実際は2部屋分・18畳になったスペースを、12畳の機能で温めようと一生懸命に動きます。

当然、スペースはなかなか温まりませんし、一生懸命に動いた分、電気代もかかります。

ですので、なるべくなら開け閉めをしないことで、お部屋の温度を一定に保つことができます。

カーテンはとても効果的!

エアコン暖房を効率よく使うためにはカーテンが大事

冬、暖房器具を使うと、窓に結露が発生しますよね。

結露は、空気中の水分が急激に冷やされることで発生します。お部屋側に結露するのも、外気温でお部屋の空気が冷やされているからなんです。

この結露、かなり厄介で、寒さだけでなく、カビなどの発生や、水滴による漏電にもつながることがあります。こまめに拭きとればリスクは少なくなりますが、手も冷たいし、なにより面倒。ですので、カーテンを活用しましょう。

特に、断熱カーテンは、暖かい空気をカーテンの窓側に漏らさないようにする効果があるので、結露が発生ににくくなります。もちろん、部屋の温度も下がりにくくなるのでおススメの防寒対策です。レースのカーテンと併用して使えば、さらに効果的に。

また、カーテンを設置するときは、長さにも注意しましょう。窓に対して、短いなどの不適切なサイズのものを選んでしまうと、暖房だけでなく、快適なお部屋の温度の妨げにもなります。

エアコンの風向きを確認!

エアコン暖房の風向きは下にすると暖かくなるのが早い

暖房をつけているのに、どうも足元が寒い、といった経験はありませんか?

これは空気のメカニズムで、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降しやすいからなのです。

ですので、冬は、エアコンの風向きを下に向けておくほうがよいです。新しいモデルのエアコンをお使いの場合は、風向きを自動にしておいても大丈夫です。

冬場なのに扇風機!?

さきほど、空気のメカニズムについてカンタンに説明しましたが、これを知っておくことで、利用できるのが扇風機やサーキュレーター。

「えっ、冬なのに扇風機を使うの?」と思われる方もいらっしゃると思います。もちろん、人に向けては寒くなりますが、なるべく天井のほうの空気に向けて風を送ると、暖かい空気が下に降りてきます。

冬場の洗濯の室内干しなどにも効果がありますので、温まるポイントを探してみてはいかがでしょうか。

意外と見落としがち!?室外機をチェック!

室外機は、普段あまり触らないので、温まらない原因が室外機とは考えない場合がほとんどです。

いつも見ないところだからこそ、以下のポイントをチェックしておきましょう。

  • ・室外機ダクトや裏側の吸気口に何か詰まっていないか確認(ホコリ、落ち葉、虫など)
  • ・室外機の前にモノを置いていないか確認(プランター、ゴルフバッグ、自転車、傘、ペット用品など)

これらがあると、室外機の運転のジャマになってしまいますので、注意しましょう。

本体のフィルターや上部を掃除しよう!

エアコンのカバーを開けると、写真のようにフィルターがついていますね。

このフィルターが、ホコリやゴミなどで汚れている・詰まっているなどはありませんか?

エアコンは、室内の空気を循環していますので、詰まりがあるとうまく空気を取り込めず、暖房効率も落ちてしまいます。最低でもシーズンごとに取り外して、掃除をしておくといいでしょう。

また、気づきにくいのですが、エアコン上部も空気を循環させる重要なところ。掃除しにくいときは、掃除機で吸い込むのも効果的ですよ。

エアコン内部が汚れている場合はプロに頼もう

熱交換器の汚れは自分で掃除が難しく、機能低下や故障の原因になることも

フィルターを外した先が、写真のように金属の網のようになっているのを見たことはありませんか?

これを「熱交換器」といいます。写真だと、表面にホコリが付着しているように見えますが、さらに奥のほうは、カビ、ダニ、ウイルスなどで汚れています。

エアコンは空気を循環させるので、フィルターをすり抜けてしまうような目に見えない物質を吸い込んでしまうのです。
ここが汚れてくると、エアコンの運転に影響があるだけでなく、せっかくのお部屋の空気も汚れてしまいます。また、内部には電気が流れているので、自分での掃除は危険です。こんな時は、エアコンクリーニング業者にクリーニングをお願いしましょう。

エアコンクリーニングは、使用や掃除の頻度にもよりますが、おおむね1~2年程度と言われています。当社でも承っていますので、お気軽にお声がけくださいね!

エアコンクリーニングのビフォーアフター画像です。とてもキレイになるのがお分かりいただけます。

汚かったエアコンもピカピカになります

定期的な換気は必要!

エアコンに換気機能はない!?

「エアコンって、換気しているんでしょ?」という声をよく聞きますが、残念ながら、換気機能があるエアコンは少ないです。暖房も冷房も、一般的には、空気循環により温度を調整している場合が多く、お部屋の空気は換気をしない限り、入れ替わりにくいのです。

ウイルスやホコリなどを含んでしまった空気を新しくするのが換気の効果です。ですので、定期的に換気を行うようにしてください。

換気は何分?効果的な方法とは?

おおむね、1時間に10分は換気を行うようにしましょう。一度に10分を使うのではなく、5分×2回など、分散したほうがより効果的です。

でも、分かっていてもやっぱり寒い・・・ そんなときは、以下を行ってみてください。

・開けた窓に扇風機やサーキュレーターを向ける
・できるだけエアコンから離れた窓を開ける
・窓が2つある場合は、片方を大きく、もう片方を小さく開ける
・換気扇(レンジフード、お風呂、トイレなど)を併用してみる

他にも、費用はかかりますが、思い切って換気機能のあるエアコンに替えてみるなどの方法もあります。

さいごに

いかがでしたでしょうか?エアコン暖房を効率よく使って、風邪などひかないように冬を乗り切りたいですね!

ただし、設定温度の上げすぎにはご用心!
経済産業省では、省エネの観点もあり、冬場の温度設定は20℃を推奨しています。また、暖かいところから急に寒いところに移動したときなど、寒暖差による「ヒートショック」での体への悪影響の報告もありますので、くれぐれもお気をつけください。

気を付けながら、エアコンライフを楽しみましょう!